震災から2年 ~南三陸町の港の様子~

南三陸の漁港編 復興に掛かる光と影
今回の訪問を通して言える事ですが、正直、私達は幸せだったのかもしれません。
と言うのも、お会いした南三陸の馬場中山と歌津の漁港の方々は
本当に前向きで、日々、あの日を乗り越えようとしていたからです。
これからお伝えする、情熱を絶やさない
皆さまは、まさに復興に差す光、希望と言えます。
と、同時に、明日への希望を失い、心を病まれる方、
自ら命を絶たれてしまう方も少なからずおられます。
そして、それが今の課題となっている事も事実です。
この2面する状況をお伝えしたうえで
以下の皆さまをご紹介させていただきます。
■馬場中山漁港~■

当日は高校生ボランティアの方も多く来ており、
最盛期を迎えるわかめの収穫に忙しくされていました。
屋根はまだ無いですが、漁港としてしっかり機能しています。
また、3月は1年で一番忙しい時期で、食事をする暇も惜しんで仕事をするのが
この季節、この辺りの習わしとお聞きしました。

国からの支援で船も早々に手元に来たそうですが、色々とご苦労もあるようです。
本来、船は購入時に自分たちの使いやすいようにカスタマイズしていくものだそうですが、
そういった事柄がなかなか伝わらないまま納品され扱いずらさの中、
収穫を現在は進めているそうです。
<皆さまにお願い!>
実は、別途、馬場中山の漁港の皆さまから相談を受けました。
収穫したわかめを販売して行くにも風評被害等の障害もあるようで、
これからどう販路を設けて良いか解らない。との事でした。
なじょにかなるさープロジェクト
http://najopro.jimdo.com/
我々も出来る事を模索していますが、ご興味のある方や何かお力添えを頂けそうな場合、
是非、コンタクトを取っていただけますと嬉しいです。

外洋一級という国内でも最高ランクものだそうで個人の方からのご注文も可能です。
※出荷は4月以降になるそうですのでご留意ください。
ご興味の方は是非!
■歌津漁港 ~畠山水産様~■

※この位置でも当時の津波では水没したそうです。
馬場中山を後にし、歌津駅により近い、畠山水産様にお邪魔しました。
今年で震災前の7-8割、来年には従来の収穫量に戻るそうで、
南三陸地方で有名なホヤも来年には収穫できる大きさになるそうです。
ここでお世話になった畠山様ですが、津波でご自宅や作業場が流され、
最近、ようやく出荷のための作業場を立て直したばかりという状況でした。
そんな大変な中でも、とにかく明るく迎え入れていただき、
避難されていた際の話や避難時に登った裏山まで案内してもらいました。
震災を吹き飛ばすかの如く元気に元気に活動されています。
その前向きさに私たちの方が勇気をもらってしまいました。
こんなに何不自由なく過ごしているのに正直反省です。
畠山水産のご案内
http://hatakeyamasuisan.web.fc2.com/
いただいたパンフレットのPDFとホームページを記載します。
こちらもご興味のある方はアクセスしてみていただけると嬉しいです。
■農漁家民宿やすらぎ■

こちらは、震災当時私たちからの支援物資が届いていた「農漁家民宿やすらぎ」さんです。
※記事はクリックで拡大できます。
高台にあるため、津波の影響はなく、しばらく避難所として稼働されていましたが、
今は民宿を再開しており、現在は追加の施設を建設されていました。
「(津波で)流されていった人の分まで残った私達がやらないと。」
当民宿の三浦千恵子さんからの本当に短い一言ですが、
この一言からとてつもなく強い使命感を感じ、心を動かされました。
農漁家民宿を通じ、
今後も様々な活動を展開する事に意欲をみせている三浦さんご夫婦。
タウン誌の記事をいただいたので、切り抜きとなりますがアップします。
これからも応援したいとこの記事を見て改めて感じています。
なお、いただいたポイント募金はこのような各地の漁港付近への物資や
来られたボランティアの方々への食事等に活用され、その結果このように
一歩ずつですが、南三陸の港は前に進み始めています。
ここで感じた「今」は、わずかですが確かな復興への手ごたえでした。
次回は、ポイント募金がそのまま運営に使われている
子供の心を癒すハートミュージックスクールについてお届けします。
この記事へのコメント(2)
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